あなたにとって理想のバドミントンサークルって何ですか?

今回は普段の記事とはテーマを変えて「理想のバドミントンサークルってどんなものだろう」というテーマについて考えてみようと思います。

 

私は高校生だった頃から現在に至るまで、多くの社会人バドミントンサークルに参加してきました。サークルの運営側に携わった経験も少なからずあります。

 

のべ30以上のバドミントンサークルに参加した経験を振り返ると、

「人数が増えてくると、参加者全員にとっての、本当に理想のサークルってなかなか実現が難しくなってくるのかな」

という風に感じました。

 

理由としては、参加者ひとりひとりの

・年齢、性別、性格、バドミントン歴、練習へのモチベーション

が異なってくるためです。

 

「レベルの高い環境でバリバリやりたい!」という人もいれば

「みんなで仲良くやりたいから、別に強い人とばかり練習しなくても大丈夫。」

という人もいることでしょう。

 

なので

「全員にとって理想のサークルの実現は難しいという前提のもと、運営側と参加者側が連携して理想のサークルに近づいていこうという姿勢」がサークルがうまく運営されていく上でとても大切になってきます。

そうした姿勢をみんながもっている状態こそ「理想のサークル」と言えるのではないかと私は考えています。

 

そこで

色んな背景をもった人が参加するサークルをより良いものしていくための

・運営者側の考え方

・参加者側の考え方

というのを自分なりに考えてみました。

 

目次

チームワークが大切

バドミントンサークルでよくある悩み

〈運営側〉

・メンバーのみんなが少しでも楽しくバドミントンできるよういろいろ考えてやっているのに、全然理解してくれない

・こんなに良い取り組みなのに、メンバーのみんなが思うように動いてくれない

・新しい取り組みをするたびに反発したり愚痴をいったりする人がいて悲しい

・全員が楽しめるサークルにしたいが、なかなかうまくいかない

・こんなにサークルのことを考えているのに、なぜ愚痴や不満を言う人が絶えないのだろう

 

〈参加側〉

・運営側の意見がそのときどきで変わるので、どれが正解なのか分からない

・いきなり運営側が新しい取り組みを始めたが、個人的には正直不満がある

・新しい人がどんどん入ってきて、コートが足りなくなって練習があんまりできなくなった

・サークルのメンバーの実力がバラバラすぎるので、同じくらい打てる人とまとまって打ちたい

 

何事にもポジティブな面とネガティブな面が存在する

理想のサークルが難しい理由として、

冒頭お伝えした「参加者ひとりひとりの背景が異なること」に加えて「 何事にも必ず良い面と悪い面」があるということが考えられます。

立場やタイミングによって良いと感じる人もいれば、同時にネガティブに捉える人もいるということです。

 

具体例を上げてみます。

 

▼CASE1

「上手な人ばかりが好き勝手に試合に入っていて、そうでない人があまりコートに入れていない」という課題がサークル内にあったときに、

 

その課題を解決するために

「今まではゲーム練習は各個人が自由にコートに入ってましたが、これからはくじを引いて公平に決めます」

という改善方針を立てたとします。

 

〈メリット〉

・上手い下手に関わらず、全員が公平に同じ回数の試合をすることができる

※上手い人が優先的に練習しているサークルも見かけますが、参加者全員が同じ参加費を払っているわけで、本来バドミントン歴は関係ないはずです。

 

〈デメリット〉

・くじで組み合わせを決めるため、同じくらいのレベルの人と集まって試合をすることが難しくなる

・今までたくさん上手い人が試合できていたのに、あまり打たせてもらえなくなった(そもそも入りすぎはよくないので、もっと譲り合って、と言いたくなりますが)

 

▼CASE2

「毎回の参加人数が少なく、会費が集まらなくて赤字運営になっている」

という課題がサークル内あったときに

 

その課題を解決するために

「①ホームページを作って参加者を増やして、会費がしっかり集まるようにしよう」

「②新しく来る人の参加費を上げよう」

という改善方針を立てたとします。

 

〈①と②のメリット〉

 ・会費をたくさん集めることができるのでシャトルの品質を上げたり、バドミントンのネットを新調したりと練習環境の向上につなげられる

 

〈①のデメリット〉

・参加者が増えることでサークルとしての方針がブレてきて、新規メンバーと既存メンバーの間で衝突や溝ができてしまう可能性がある

 

〈②デメリット〉

・参加費が上がってしまうことで金銭的に余裕のない学生が参加しづらくなってしまう可能性がある

 

これらは一例ですが、何事にもポジティブとネガティブの両面があることが分かりましたか?

ここで私が気づいて欲しいのは、何事にもメリット・デメリットがある中で「運営側は大前提として今のサークルの課題を解決するために良かれと思って取り組んでいる」というところですね。

 

運営側の判断が絶対正しいとも限らない

もちろん運営側の取り組み・判断がすべてが正解とは限りません。

 

ただ、性善説とまではいわないまでも

「基本的に運営側はサークルをよりよいものにしたい」と全体最適の視点で考えています。

これは特定の個人をどう救おうかどうかといった個人ベースの話ではなく

「どうすればサークル全体として良い方向に向かうか」という全体ベース判断のもとなされているということを知ってください。

 

ただし先程もいったとおり「何事にも良い面と悪い面」が存在するため、

「どうすればサークル全体として良い方向に向かうか」について運営側が悩み抜いて出した答えであっても

「ネガティブな印象を受ける人」は一定出てくることになります。

 

なので、参加する人には多少不満があったとしても、運営側の悩みや意図を汲み取ってあげることが大切です。

 

理想のバドミントンサークルに近づくために

手を取り合うことが大切

運営側に求められる姿勢

・サークルの方針を伝える時、新しい取り組みをするときは判断理由や背景をメンバーにちゃんと伝える

自分では伝えたつもりでも思った以上にメンバーには伝わってないし、忘れられてしまうことが多いという前提を認識し、大事なことは何度もアナウンスしましょう

 

・メンバーの不満や愚痴を話を聞く分にはよいですが、サークル全体のことを考えていない個人的な話である場合には、毅然とした態度で接する

誰にでも良い顔をしようとすると、無理がきます。サークル全体の最適化につながっていない個人的な要望を叶えようとしすぎると、その分不満を持つ人がどんどん増えていってしまうためです。ときには「あなたの考えはわかる、でも私はサークルの方針を変えるつもりはない」とはっきり伝える一貫した姿勢が大切です。

 

参加者に求められる姿勢

サークルの方針に不満や気になる点を感じたときは「そのベクトルが自分だけに向いてるのか、サークル全体に向いているものなのか」をよく考える

自分のことばかり考えている人は、それだけ周りを振り回している可能性が高いです。もっと周りの人、ひいてはサークル全体を尊重しましょう

 

・不満をいうのではなくどうすればもっとよくなるか考えて提案する

「本当にサークルをよくしたい!」という気持ちをもっていれば、口から出てくる言葉は不満ではなくサークル全体のことを考えた改善案のハズです。改善案も提案しないまま、愚痴や陰口ばかり言って今いるサークルの足を引っ張ることだけは辞めましょう(愚痴が蔓延するとサークル全体の雰囲気が悪くなっていくため)

 

 ・メンバーとしてサークルの方針にどうしても納得いかないときはサークルを去りましょう

運営側と参加側の方針や考え方が噛み合っていない状態が続くと、双方に余計な不満がつのり、お互いに不幸です。別にそこのサークルでなくとも、もっと自分に合ったサークルは世の中にあるでしょうし、ないなら自分で理想のサークルを作ればよいと思います(人数増えてくるとけっこう大変ですが)

 

さいごに

 いかがでしたでしょうか?

「さまざまな背景をもった人たちがうまく手を取り合って、理想のサークルに近づいて行こうとする筋道」が少しでも見えていただけたなら幸いです!

 

是非今いるサークルを皆で力を合わせてもっとよりよいものにしていってください^^